第５８回　アンブロックしてスムーズに

Ｎｏ．３			ＫＱ８７			（ＨＡＮＡの参考オークション）
Vul：E-W			ＡＫ８７３			Ｗ	Ｎ	Ｅ	Ｓ
Dealer：S			８５４						Ｐ(１)
OL:３			２			Ｐ	１Ｈ	Ｐ(２)	１ＮＴ
	Ｊ６５３２		Ｎ Ｗ Ｅ Ｓ	Ａ		Ｐ	Ｐ(３)	Ｐ
	Ｑ９４			Ｊ６５２
	Ｋ10			Ｊ７６
	Ｑ10７			Ａ９８６４
			10９４
			10
			ＡＱ９３２
			ＫＪ５３

（１）	：	良い形ですが、オープンするには少し不足です。
（２）	：	２オーバーコールはしません。　強さ不足、も痩せています。
１ＮＴ	：	立派な10ＨＣＰありますから、パストハンドの２レスポンスも可能ですが、２レスポンスは６枚が欲しいところ。　慌てず１Ｎレスポンスします。　パストハンドで無い時に、１オープンに１ＮＴレスポンスする気持ちで。
（３）	：	パスが大事。　Ｓはパストハンドですから、１ＮＴレスポンスにリビッドをする義務はありません。　それに、レイズして来なかったので、２枚以下のでしょうし、１レスポンスしなかったので、３枚以下のですから、メジャーはフィットしていません。　低く止めるパスを選択します。　なおもう少し強い14ＨＣＰくらいあれば、２リビッドをして、ビッドをつないで、Ｓが10、11ＨＣＰの時に備えて、ゲームの可能性を相談するのです。

（プレイ展開例）
Ｔ１：３−Ｋ−Ａ−10	：	Ｓから10をアンブロックするのが洒落た一手です。　Ｎに８７がありますから、Ｓの10９をアンブロックした後に、ＷのＪをスムーズにフィネスしながらＮに渡ることができるようにします。　「短い側のアナーをアンブロックする」
Ｔ２：６−Ｊ−Ｑ−２	：	Ｅはにシフトするでしょう。
Ｔ３：Ｑ−３−４−Ｋ	：	ＷのＱに対して、ＥはＡをダッキングするのが上手いディフェンスです。　Ａで上がると、ＥＷのつながりが無くなってしまいます。　Ｓは、ＷのＱをＫで捕まえます。　今Ｋで取っておかないと、Ｋは取れなくなるかもしれません。
Ｔ４：９−２−７−６	：	９を流して、ＷのＪをフィネスします。
Ｔ５：４−５−８−７	：	４から８でフィネスしながら、Ｎに渡れるのが、Ｔ１で10をアンブロックした効果です。
Ｔ６：Ｑ−Ｊ−３−６
Ｔ　：Ａ、Ｋ、Ａ。	：	７勝は確保して、１メイド。