第37回 2ウェイのQを発見する方法

No.14 76 (HANAの参考オークション)
Vul:None K10753
Dealer:E Q52 1C 1S
OL: 1098 2NT 3NT
QJ102
A8
A64 J8
AJ104 K987
75 AJ632
K9543
Q92
63
KQ4

頑張った、ギリギリの1オーバーコールです。 Nがパストハンドで無いので、無理せずパスで様子を見るのも立派な態度です。
2NT この2NTは3NTへのインビテイションです。 の良いスポット達ですから、3NTをビッドしてしまってもいいくらいです。
3NT 立派な13HCPと、5枚4枚スーツですから、3NTに乗りましょう。
リード そこそこな5枚を持っていますが、パートナースーツのをリードすべき。 リードし、がエスタブリッシュしても、サイドに有力なエントリが無いので、そのをキャッシュすることが出来ないことも多くあるからです。 また、よほどのハンドでない限り、オーバーコールしたパートナースーツをリードする姿勢は(たとえ1枚でも)、良いディフェンスの基本です。

(プレイ展開例)
T1:7−A−4− Aで上がり、Kに負けて、3勝確保。 1=9個を目標にプレイします。
T2:8−3−Q−
T3:J−7−2− Nの7は、カモンサインの意味。
T4:2−4−K− Sは、を素直にリードしました。
T5:5−J−Q−
T6:9−A−3− Aを3回目に取ります。
T7:10−8−6− 2−5、5−3らしいことが判りました。
さて、Qの2ウェイは?
ヒント1 枚数の法則):Nのマイナーの枚数は6枚、Sのマイナーは5枚。 だから、マイナーの枚数の多いNが持っている確率が6:5で多い
ヒント2 感謝の法則):Wの10、Eの98というカードのおかげで、Qの2ウェイになったのです。 それらが無ければ、SにQ期待する1ウェイフィネスだった。 だから、感謝の気持ちを込めて、NにQを期待して、フィネスするのが、自然の理といえそうです。
T8:A−2−7− Aを叩いてから;
T9:J−5−8!− Jを流す決断は如何でしょう。
T10:4−Q−K− あと、A取り、9勝、3メイド。