第70回 スーツプリファランスシグナル

No.20 Q65 (実際の多くのテーブルでのオークション例)
Vul:Both K93
Dealer:W KJ86 1S 2H
OL: 852 3H
AJ742
1065 72
A1052 Q94
Q9763 AK10
K1083
AQJ84
73
J4

Nがパストハンドで、このSのハンドで2オーバーコールは、ちょっと頑張ったオーバーコールといえるでしょう。 11HCPで、5枚しかないからです。 まぁ、ここでは2オーバーコールしたとして。
シングルレイズをすべきハンドです。 3+枚、6−9点の強さです。 NSに4の可能性も大いに考えられる良いサポートと強さですから、3レイズは必須です。

(プレイ展開例)
T1:9−5−A−10 Wは9のシングルトンリードをします。 Eは、Wの9がシングルトンか、ダブルトンかどうかわかりません。 でも、SにKと10があることはトップオブナッシングの9からわかってます。 それで、SもWの9がシングルトンとばれにくいように、10をフォローしたわけなのです。
T2:2−3−5− Aで勝ったEは、Wの9をシングルトンと仮定して、ディフェンスします。 その時、わざと一番小さい2をリターンした理由ですが、もし、Wがラフする時、ランクの低い返して欲しいからです。 これをスーツプリファランスシグナルといいます。 「小さいカード→低いランクのスーツを
T3:6−2−K− Wは、2のスーツプリファランスのヒントから、で無く、をリードしました。
T4:4−8−6− 再び、Wにラフをさせます。
T5:3−5−A− また、でEに渡りました。
T6:7−K−10−
T7:3−2−A−
T8:Q−7−9−
T9:3−5−K− Wは、Aは慌てません。 Sの422がわかっているからです。 2ダウン