第7回 トランプリードする(1)

No.7 KQ87 (HANAの参考オークション)
Vul:Both 102
Dealer:S 875
OL: J752 1C 1H
A53
1096 2H 4H
QJ87 AK93
Q103 A92
A109 K63
J42
654
KJ64
Q84

4333形は、ショートクラブオープンします。
慌てず、1/1レスポンスで、4枚以上のスーツを紹介します。
4枚あるので、オープナーのシングルレイズです。 4枚、13−15。
のゲームへゆきます。 実際のハンドは、3433同士が向かい合っているミラーハンド(鏡のように向かい合っているハンドのこと)ですから、結果的に3NTが良かったのですが、4を選択するのが自然です。

Sのオープニングリードの問題です。
 オープニングリードの選択の第一歩は、オポーネントのオークションを分析して、だいたいのオポーネントのハンドを想像することです。 それから、自分のハンドを見て、ディフェンスのチャンスを考えます。 この#7ボードのオークションでは、サイドスーツの事情ははっきりとは判りませんが、自分のハンドから想像すると、オポーネントもバランスしていると考えるのが普通です。 ディフェンスの方針は、パッシブなディフェンスが良さそうです。 自分のハンドも、特に魅力的なオープニングリードスーツはありません。 リードは有力ですが、パートナーがAかQを持っていなければ、実際のように「振り込みリード」で、コントラクト、またはアップトリックを献上することになるやもしれません。 スーツですが、Jの3枚、4枚からのリードは、一番損をしやすいリードです。 結論は、損する可能性の少ないトランプリードです。 取れそうに無い弱いトランプ3枚からリードは、しばしば良いリード選択になります。 オポーネントが、何回かダミイでラフしたいハンドであれば、そのラフを防ぐ良いトランプリードになるでしょうし、実際のハンドのように、致命的なサイドスーツの振り込みリード(今回は、)を避けることが出来ます。
 むやみにトランプリードをしてはいけないのですが、トランプリードすると良いトランプの持ち方の一つ、「弱い3枚のトランプならトランプリードも有力」と覚えておきましょう。