第6回 ダブルトンは上からリード

No.10 J1093 (HANAの参考オークション)
Vul:Both AQJ2
Dealer:E K3 1S
OL: Q96 3NT 4S
42
65
1087654 93
A94 J765
K5 A10843
AKQ87
Q1082
J72

3NT 、13−15、バランス。
スラムトライするには、もう少し良いハンドが必要ですから。

(WがAのオープニングリードを選択した場合の展開)
T1:A−3−5− Eの5は、ノンカモン。 このダミイではシフトを歓迎している意味があります。
T2:K−6−8− AをEに期待して、Kからリードします。
Eの8は、カモンサイン。
T3:5−9−A− SがディセプティブにJをプレイしますが、
T4:4−7−2− T3で、Wが75だったなら、7(ダブルンは上から)をリードするはずです。7はSが持っているはずです。
Eは、更にをリードし、Wがラフ!

 WがAをオープニングリードしたとします。
 Eのシグナルについてです。 ダミイのKダブルトンが見えてますから、スーツに見込みが無いのは、Wもわかる事でしょう。 こういう時、Eの5のノンカモンサインは、どういう意味になるのでしょうか? 
 それは、パートナーのシフトしそうなスーツ(このダミイでは、強い4枚のスーツでは無く、弱い3枚のスーツ)に対して、カモンサインを送っている意味があります。 もしEがAを持っていない場合は、5で無くて、7でRカモンサインをするのです。 それは、パートナーにシフトして欲しくない、という意味あいになるのです。
Wは、T1のEの5のノンカモンを見て考えます。 EにAを期待して、リードするのが、大きなダウンチャンス。 Kダブルトンですから、ブロックしないように、Kからリードするのが大事なところ。 K、5と続けて、EはWのダブルトンを期待して、更にリードし、Wがラフ。 1ダウン!