第56回 同格は下をフォローだから

No.2 A72 (HANAのお奨めオークション)
Vul:N-S 7654
Dealer:E 642 1C P(1)
OL: QJ9 1D 1S
K8
QJ96 3NT P(2)
AJ2 10
AK1085 Q93
1063 AK842
10543
KQ983
J7
75

(1) オーバーコールするには、10HCPは必要です。
立派な15HCPですが、慌てずじっくり1レスポンスから。
レスポンスに対しての1リビッドは、通常4枚&5+枚のアンバランスハンドを示します。 4324、4333(4414)とかなら、1に対しては、1NTリビッド(12〜14HCP)をするのが常識的です。
3NT ここで、いかにも良さそうな3NTのゲームビッドをします。
(2) 1枚ですが、Wはしっかりは止まっていることでしょうから心配無用。

(プレイ展開例)
T1:4−10−Q− Nはリードが自然。 ボロ4枚ですから、7(トップオブナッシング)の選択もありました。 SはKQが同格ですから、「フォローは下から」ですので、Qをプレイするのが、ディフェンスの大事なお約束です。
T2:A−2−3−
T3:5−4−Q−
T4:9−5−K− Sはいらないを捨てます。 10xxxは、Eに4枚見えていますから、守る必要があります。
T5:10−5−2− Nはを捨てて、Sはを捨てます。
T6:8−7−4− Sは、を守ることにしました。
T7:K−A−6− KをAで捕まえて;
T8:Q−A− EWのウィナーを数えてみましょう。 2=10個見えています。 T1でSはQをプレイしましたから、JはWです。 いまNからリードすると、SはKで勝つでしょうが、WのJが昇格して、それが11個目になってしまいます。 Qでイグジットすれば、まだ10個しかないので、ここは、アップトリックを防ぐ為に、リードはしません。 10トリック、4メイド。