第58回 テキサストランスファーからRKCB


 パートナーの1NTオープンや、2NTオープンに対して、6枚以上のメジャースーツを持つスラムがあり得る強さのハンドでは、4→4)、4→4)のテキサストランスファーをしてから、4NTをビッドします。 それは、その長いメジャースーツをトランプに指定したRKCB(ローマンキーカードブラックウッド)になります。 スモールスラムがあるかどうか微妙な6枚メジャーの6322(12−14HCP)のハンドでは、ジャコビートランスファーから、4、4へレイズしてマイルドスラムトライをして、NTオープナーに判断を預けるのがいいでしょう。 また、微妙な6331(11−13HCP)のショートスーツのあるハンドでは、ジャコビートランスファーから、ジャンプニュースーツでスプリンターリビッドをし、スモールスラムの可能性を伺うといいでしょう。

以下は、パートナーの1NTオープンに対するレスポンス例です。

(1) KJxxxx (2) KQxxxx (3) KQx
xxx Qx AQxxxx
Axx AQx KQx
Kx
から4NT から4NT
(4) KJx (5) Kx (6) Kxx
KQxxxxx KQJxxx KQxxxx
xx
AK AJx Axx
から4NT から4 から4

(1) テキサス4をビッドして、パートナーの4をパスします。 8HCPですが、の5枚目に+1、の6枚目に+2で評価して、11点の強さ。
(2) テキサス4をビッドして、4に4NTでRKCBをします。
(03)→5NTでグランドスラムトライを欲張りましょう。
(14)→5。 きっと1KCでしょうから、5で止まります。
(2)→6。 1KC抜けているだけので、6をビッドします。
(3) 4NTに、5(03)→6、5(14)→7NT、5(2)→パス。
(4) 4NTに、5(03)→7NT、5(14)→5、5(2)→6
(5) ジャコビーから、4レイズでマイルドスラムトライをします。 ゲームだけしか興味のないハンドだったら、テキサス4から4でパスをするはずですから、ジャコビーから4レイズはスラムトライなのです。
(6) ジャコビーから、2に対して4のスプリンターリビッドをします。 シングルトンにどんな向かい合わせになっているかが、6があるかどうかの決め手になるでしょう。 1NTオープナーが;(AQx Axx xxxx KQx)とかなら、立派な6です。