第53回 3NTを尋ねる四番目のスーツビッド


 マイナースーツのフィットが見つかった時は、まず3NTのゲームを捜します。 そのビッドの経過の中で、お互い短かめで弱いスーツが発見された時には、5マイナーのゲームをしますが、そうで無ければ、極力3NTの9勝のゲームで勝負をするのが心得です。 その3NTコントラクトの相談の仕方ですが、四番目のスーツに関して、自分がしっかりしたストッパーがあるなら、自分で3NTをビッドします。 でも、自分では四番目のスーツのストッパーが不安な場合は、その四番目(フォーススーツ)のビッドを3の代ですれば、「あなたが止まってたら、3NTを選んで下さい」という意味になります。 xxx、Jxx、Qx、がよくある四番目のスーツの持ち方ですが、時にAx(x)とかで、たった1回しか止まらない3NTをしたく無い時にも、フォーススーツをビッドして相談をすることがあります。

以下のオークション展開での、オープナーのビッドの判断は?

1H (P) 2C (P)
2D (P) 3D (P)

(1) xx (2) KJx (3) Jxx
AQJxxx AJxxx AQxxx
KJxx Kxxx KQxx
3NT
(4) AJxx (5) Ax (6)
KJxxx Axxxx AKxxx
Kxxx KQxx KJxx
xx Axx
3NT

(1) リビッドをして、6枚または、良い5枚を示して、4の可能性をパートナーに提案します。 まだ、良いゲームを相談している段階です。
(2) がしっかり止まっていますから、自分で3NTをビッドします。 はパートナーがビッドしたスーツですから、心配は無用です。
(3) 3NTをビッドしたい形なのですが、ストッパーが不安です。 パートナーにストッパーがあるかどうか、を尋ねるフォーススーツビッドの活用です。 自分でしっかりが止まっているなら、(2)のように自分で3NTをビッドしたことでしょう。
(4) ビッドして、4枚を示すのは不要です。 フィットはしませんし、は自分でしっかり止まっているのですから、自分で3NTをビッドしないと、パートナーは3NTをビッドしにくいxxとかかもしれません。
(5) Axで止まっていますが、パートナーがxxなら、3NTはあまりしたくありません。 5の方がベターなことも多いものです。
(6) キュービッドして、6を狙います。 余力もありますから、大いに可能性があります。 夢は(Axx x AQxx KQxxx)の7