第44回 ダミイポイントなどの再評価(フィット点)


 1でオープンして、パートナーが1レスポンスしてきました。 4枚のサポートがあるので、をレイズするリビッドを選択するのですが、シングルトンなどがある場合、形の良さも評価して強さを判断します。 即ち、ダミイポイントで再評価をしてレイズをするのです。 ダミイポイントとは、十分なサポートが有るハンドでレイズする時、ボイドに+5、シングルトン+3、ダブルトン+1の評価点を加えることです。 短さを利用して、ダミイでラフすることで直接トリックを稼ぐことが出来るからです。

以下は、1オープンし、パートナーが1レスポンスしてきた時のオープナーのリビッド例です。 形の良いハンドでのレイズに注目しましょう。

(1) Kxx (2) xx (3) AJx
AJxx AKx Kxxx
KQxx AQxxx AQxx
xx xxx KJ
1NT
(4) AQx (5) Axx (6) AQx
Kxxx KJxx KJxx
AQxx AQxxx AKxxx
Ax
(7) (8) Qxxx (9)
KJxx Axxx AJxx
AKxxx AQxxx AQxx
AQx Kxxx

(2) 、2も候補ですが、1NTリビッドをお奨めします。 ハンド全体を教えるのです。 すぐ2レイズは、4枚を大いに期待されますし、2リビッドは、6枚が必要です。 弱いは気にせずに1NTを。
(3) 18点の4枚サポートですので、3レイズ(16−18)です。 4までレイズ(19+)するには、(4)くらい必要です。
(5) シングルトンに+3点を加えて、17点のハンドと評価します。
(6) シングルトンに+3点で、20点のハンド評価。 すぐ4レイズも間違いではありませんが、形のあるハンドは、その形も同時に教えることの出来るスプリンターレイズの4が、スラムトライに有効です。
(7) シングルトンに+3点で、20点。 3のスプリンターレイズで、シングルトンも教えることが出来ます。
(8) 13HCPですが、ボイドに+5点で、17点の再評価です。 従って、2レイズよりも、大胆に3レイズをしちゃいましょう。
(9) シングルトンに+3点で、17点の評価をします。