第39回 スーパーフィットハンドの時には


 お互いが10枚以上フィットしているハンドでは、高い代で激しい競り合いになることがしばしばあります。 そんな時、有利なバルネラビリティならば、多少のダウン覚悟でかぶせてビッドした方がいい場合があります。 たくさんフィットしているということは、プレイする側なら大いに有利なトランプになりますが、ディフェンスをする側になると、オポーネントがボイドで1トリックすら取れないということも考えられます。 「サクリファイスする」、「保険を掛ける」という競り合いの要領です。

以下のオークションでの判断は?

オポーネントバル、自分達ノンバル:
パス (1H) 1S
(3S) 4S (5H)

パートナーはパストハンド。 そして、4レイズ。
左手の3は、シングルトンかボイドで、4、13+。
右手の5の競り合いに対して如何に?

(1) AJxxxx (2) KQxxx (3) AKQxxx
xx xx
AQxx AJxx
Qxx Qxxx
パス

(1) が11枚フィットしてそうですし、の2スーターですから5を。
(2) オポーネントが5の代に押し上がったことで満足します。
(3) はトランプにしなければ、活躍しません。 もう一頑張りで5

オポーネントバル、自分達ノンバル:
1H
(2D) 4H (5D)

パートナーの4レイズは、プリエンプティブで、5、3−7HCP。
右手の5レイズの強さは不明ですが、バルでビッドしているので、そんなにヤワなハンドでは無いでしょう。

(4) Kxx (5) xxx (6)
AQxxx AQxxxx AKQxxxx
xx
Qxxx KQxx Qxx
パス

(4) が1ダウンするチャンスもありそうです
(5)
(6)
ダウンするとしても、安上がりでしょう。 余分なトランプと形があるハンドでは、「悩ましい時にはビッドせよ。」