第16回 リードショウイングダブル


 オポーネントがステイマン2を使ってきた時に、内容の良い5枚以上のを持っていたら、パートナーにリードを知らせる絶好のチャンスです。 ステイマン2は、スーツとは無関係なコンベンションのビッドですから。 このダブルを、リードショウイングダブルと呼びます。 同じ要領で、ジャコビートランスファーの2や2に対しても、内容の良い5枚を持っていた時、ダブルでリードを教えることができます。

(例1)  (1NT) パス (2C)  ?

(1) Kxx (2) Kx (3) xxx
xx Qx xx
xxx Jxx AKJ10x
KQJ10x Kxxxxx xxx
ダブル パス

(1) ダブルをして、リードを知らせます。
(2) 6枚ありますが、ダブルしません。 内容の悪い、リードに耐えられない内容です。それに、サイドスーツにアナーがありますから、パートナーにリードを要求する強い理由がありません。 がただ長いだけでは、リードショウイングダブルをしません
(3) スーツのリードを要求したいので、2オーバーコールします。

(例2)  (1NT) パス (2D)  ?   2:5、ジャコビー。

(4) xxx (5) Kxx (6) AJxx
xx xx
AQ10xx Qxxxxx AJxx
xxx Kx Kxxx
ダブル パス

(4) リードショウイングダブルします。 やや心許ないスーツですが、サイドにアナーが無いので、パートナーからの以外のスーツのリードは振り込みリードになる可能性が高いので、頑張ったリードショウイングダブルをする価値が高いのです。
(5) リードショウイングダブルする理由はありません。
ただ、長いだけではダブルをしてはいけないのです。
(6) に対するテイクアウトダブルを掛けたいハンドの場合は、すぐ2のキュービッド(!)をするか、いったんパスをして、オポーネントの2ビッドが回ってきたところでテイクアウトダブルを掛けます。