第8回 ウィナーを数えよう

No.5 AK74 (あるテーブルでのオークション)
Vul:N-S K8652
Dealer:N 1H 1S
OL: QJ7 2C 2S
10
J853 
AQ97 J10
KQ6 AJ109
A10842 953
Q962
43
75432
K6

(参考のプレイ展開)
T1:K−8−J−
T2:A−7−3− 10のトランプリードが最強ですが、
T3:4−J−5− Aを取って、をリードしたと仮定して;
T4:3−A−2−10 Kをウィナーにするために、WにAを期待して、NのKに向けリードします。
T5:2−Q−9−
T6:K−J−3− クロスラフの予定ですから、サイドスーツのウィナー(K)を先にキャッシュします。
T7:5−9−2− をハンドでラフし、
T8:4−6−4−10 をダミイでラフし、
T9:6−A−6− また、をハンドでラフします。
以下、AKQだけ取れる配置なので、9トリックの3メイドです。
 スーツコントラクトのプランニングでは、先ず基準のハンドを決め、ルーザーを数えて大ざっぱなプレイプランを立てますが、次に具体的なウィナーを数えることで、より良いプレイが出来るようになります。 
 この4−4フィットの2のコントラクトでは、Nのハンドを基準にすると、1=8個のルーザー。 減らす方法としては、Kをそれ自身で生かして、残りのルーザーをハンドでたくさんラフする必要がありそうです。 具体的なウィナーを数えてみます。 まずサイドスーツですが、Aに負けて2勝、0勝、K生かして1勝の合計3個です。 トランプのウィナーですが、Nのが4勝(ラフして)あり、Nのをラフすることで、Sのトランプを2個以上取る必要があります。 従って、ドロートランプをしないでプレイするのがよさそうです。 なぜなら、仮に3−2ブレイクだとしても、3回ドロートランプしますと、自身では5勝(4個+1個)しかできなくなりますから。 具体的にどのカードで8勝するか、を考えてみましょう