第57回 慌てず、再び負けに行こう

No.20 Q83 (HANAの参考オークション)
Vul:Both K3
Dealer:W Q984 1NT
OL: Q643
KJ1042
95
Q10 J875
K75 A62
AK7 J852
A76
A9642
J103
109

1NT 5枚がありますが、5332形で、アナーもまばらにあるので、より1NTオープンを強くお奨めします。 実際、1オープンした場合、Eは1NTレスポンス(1ラウンドフォーシング)し、Wの2リビッドに対してEがパス(2プリファーよりパスがベター)したテーブルが8テーブル中、3テーブルもあり、その2は残念ながらみんな幸せにはなれなかったようです。 また、1オープンから始まり、3NTまで上がってしまったペアもいたようです。 1NTオープンが、「ハンド全体の強さ、形を伝える」という点で、1からより、簡明で扱いやすいメリットがあるのです。

(プレイ展開例)
T1:4−2−10− シフトされて困るスーツは無いので5−2に備えて、一度目にホールドアップするのがちょっとした手筋。
T2:J−7−Q− EのAで勝って、2=4。 3個増やしたい。 がAとQが抜けているだけですから、それらに負けても3勝が望めます。 エスタブリッシュの方針でゆきます。
T3:9−6−2− Qのフィネスしますが、NのQに負け。
T4:9−6−3− Kで取り;
T5:K−3−5− 再びAに負けに行きます。
T6:4−Q−K−
T7:8−2−2− Wからは、7をディスカードします。 10はNからのリードに備えて捨ててはいけません。 2の7勝です。 NS側は、2=6個で、緊迫の攻防でした。