第48回 華麗なクロスラフ

 今回は、トランプコントラクトのプレイ、華麗なクロスラフを紹介します。同じボードで、両サイドで4、4を共にクロスラフでメイクしたのです!

No.14 Q865 (あるテーブルの実戦オークション)
Vul:None QJ107
Dealer:E J62 1H
OL: A6 4H
K9432
AJ10 4S
9852
KQ87 A104
9872 J103
AK643
953
KQ54

(実戦のプレイ展開)
T1:Q−2−6− ここで、プレイプラン。 今回は、具体的なウィナーになり得るカードを数えてみましょう。 QがNならばEのAJ10が3勝、AKQが3勝ですので、Eの4枚がWで全部ラフが生還すれば、ラフ4回で4勝、合計10勝の作戦です。 Wでを4回ラフする必要があるので、ドロートランプは、1回は可能ですが、それ以上はドロートランプしないのが大事なところ。 いわゆるクロスラフ、という形にプレイすることになります。
T2:3−5−10− Nのペナルティダブルから、QはNに有り、と判断したのは正しい推理です。
T3:5−3−4− Eの残りの985を、WのK94でラフをするプランです。
T4:K−2−4− のウィナーを取って;
T5:7−6−A− AでEに渡って;
T6:8−4−9−10 再び、をWでスモールラフ。
T7:Q−J−10− 3−3期待で、Qキャッシュ(大事)
T8:8−J−J− 8がエスタブリッシュしているのですが、QがNにあるのが判っているので、確実にEのJでラフして;
T9:9−K−K− Eの9をWのKでラフすれば、あと、EのAが絶対取れるので、10勝確保(!)なのです。



No.14 Q865 (あるテーブルの実戦オークション)
Vul:None QJ107
Dealer:E J62 1H
OL: A6 3H 4H
K9432
AJ10
9852
KQ87 A104
9872 J103
AK643
953
KQ54

(実戦のプレイ展開)
T1:3−5−10− Eの10は良いディフェンス。
T2:A−3−2− Aをラフし、10勝のプランニングは? T2で、Sでラフした段階で、NSのトランプ()の枚数は、どちらも4枚同士です。 従って、Nのダミイを基準にプランするとわかりやすいでしょう。 Nのが4勝、AKQ3勝なので、をSのハンドで、3回ラフすることが出来たら+3勝で、10勝。 その為には、ドロートランプし過ぎないのが一番大切なところです。
T3:4−4−Q− Nに渡りながらQで取ったら、が0−4!
T4:8−J−6− をハンドでラフするプランを実行します。
T5:4−2−A−
T6:6−10−K− 先にKQをキャッシュしておくのが大事な良いプレイでした。 T6で、急いでラフをすると、その時に、の無いEはをディスカードする上手いディフェンスがあるのです。 「クロスラフは、サイドのウィナーを早く取れ」です。 後からをキャッシュしようとすると、Eにラフされちゃうから。
T7:Q−8−2− しっかり3個キャッシュしてから;
T8:5−9−J− はNでハイラフする余裕があります。
T9:Q−10−K− QをハンドのKでラフして;
T10:A−7−7− Aを取り、あとはNの10が絶対取れるので、3勝、Nの4勝、をハンドでラフ3勝=10勝達成!