第81回 ダブルトンQは、Qでサインをしない

No.14 AQ105 (HANAのお奨めオークション)
Vul:None 975
Dealer:E 9632 1H
OL: Q5 P(1) 2H
J762
K984 2S 3H
A832 P(2)
AK7 Q4
K8 J97643
KQJ104
J1085
A102

11HCPですが、5431形で、良いスーツですので、1オープンを。
(1) 15HCPです。 パス、ダブル、1NTオーバーコールからの選択です。 Eがすでにパストハンドですので、ギリギリの強さの1NTオーバーコールはNにペナルティダブルされる危険も大きい。(Eはパストハンド、Nはまだパストハンドでない) ダブルもありますが、2枚が傷です。 パスして様子を見るのが穏当な判断です。
さっきパスしたからと言って、またパスするわけではありません。 Nの2レイズから、4枚持っているWから想像するに、Eのは1枚です。 NSが2にストップしようとしたことから、Eには5HCP程度は期待できます。 3145の5HCPを期待して、か、ダブルでのリオープンをここで頑張ってみましょう。 NSを3に押し上げるのが大きな目的です。
1枚ですから、3まで競り合いをします。
(2) サポートがあるからと言って、3はいいません。 Wはリオープン2の時点で、このEのハンド程度を期待して2をビッドしているのです。

(プレイ展開例)
T1:K−2−4−10 EはQをドロップしてはいけません。 KにQドロップは、Jを保証するシグナルになります。 ダブルトンサインをする為に、Qを捨ててはいけません。 せっかくのアナーがもったい無いからです。
T2:2−A−4−
T3:3−Q−J− Q自身が取れました。
T4:6−2−K−
T5:8−Q−4−10
T6:6−S3−8−
T7:2−5−6−
T8:4−3−9−
T9:7−7−Q− 8勝、1ダウン。