第54回 4個取るプランを描く

No.3 A5 (HANAのお奨めオークション)
Vul:E-W K854
Dealer:S Q32 1H
OL: QJ72 2D 3D 3S
1092
KQJ863 4S X(1)
A107
AKJ7654 109
53 84
74
QJ632
AK1096

5−5は、良い10HCPからオープンしてみます。
3+枚、10+。 インビテイショナルキュービッドです。 ゲームフォーシングの強さがありますが、すぐ4ビッドをしません。 それは、プリエンプティブゲームビッド(5+枚、4−7HCP)になってしまいますから。
言いたいスーツは、是非紹介します。
(1) ペナルティダブルです。 Sがオープンして、NS側が強そうですが、5をプレイする気はしません。 かといって、黙って4をディフェンスするのも悔しいので、そんな時ペナルティダブルをするのです。

(プレイ展開例)
T1:K−3−Q− SのKに対するNのQは、Jを保証。 状況によって、Sからスモールで、NのJで渡ることも可能になるシグナルです(大事)。
T2:A−5−2− Nからリードして欲しいものはありません。 Aをキャッシュして、後、NにAを期待して、シングルトンをリードするのが正しいディフェンスです。 リードしても、NがA持っていても、それが3個目でしかなく、4個目は、で求める(NがAとか、KQとか)しかありません。 4個を取るプランを描くのが大事なことです。 目先の1個2個に捕らわれないように。
T3:8−A−2−10 Nから見て、見えてない9だけです。 Sが98ダブルトンならば、8はリードしない筈ですから、9はディクレアラーが隠し持っているのが推理できます。
T4:10−A−3− Aをすぐ上がるのは大事。 ぼんやりと、セカンドハンドローをしている時ではありません。 Sのは2枚しか無いかもしれないのですから。
T5:Q−9−7− Sにラフをさせます。
T6:3−9−K− Sは、NにAを期待して、リードします。 Eが勝ち、ドロートランプして、残りはEWのものです。
T7:K−2−2− 9勝、1ダウンさせ。