第38回 捨てられる前に、トリックを作りに行く

No.13 (HANAの実戦オークション)
Vul:Both K83 HANA
Dealer:N AJ95 P(1) 1H
OL: J86543 2S 3H 4S
AKJ976
Q10543 5H
942 10
103 KQ872
A2 K10
82
AQJ765
64
Q97

(1) A無しですが、5−5の10HCPあるので、1オープンもありました。
理想的なウィーク2オープンのハンドです。 内容の良い6322。
様子見のレイズです。 流れによって、もう一度ビッドすることも。
キュービッドが、強さも表現しててベターだったでしょう。
NSのは9枚フィット。 EWのは10枚フィットはしているだろう、との読みで、4メイクなら、51ダウンと読んで。

(実戦のプレイ展開)
T1:K−3−3− Eは、将来WがシフトしそうなスーツにKがあるので、3でノンカモン、即ちカモン模様をします。
T2:K−10−A− ラフをする為、KをAでオーバーテイクして、Sに渡ったのは、ディクレアラーの良いプレイ
T3:8−6−8− をダミイでラフをしてしまい;
T4:3−10−Q− エスタブリッシュに向かいます。
T5:10−A−8− 平凡なAで無く、Wのシフトはナイスなディフェンスです。 ダミイのがエスタブリッシュする前に、EW側で、キャッシュ出来るのウィナーを急いで作る必要がある状況なのです。 ぼんやりAでは、は取れなくなります。
T6:4−K−9− エスタブリッシュしました。
T7:Q−7−7− ここで、Eは大事な状況。 ダミイのがエスタブリッシュしてますから、でディスカードされる前に、か、キャッシュできるものをすぐに取る必要があるのです。 Wの10のリードから、Wのはダブルトンかシングルトンの可能性が高いですし、Wが6枚持っていることも大いにありそうですから、Kキャッシュからプレイすると良かったでしょう。 そして、次は続けてQをEからリードすれば、Wの9が昇格しそうです。
T8:Q−4−9−
T9:J−9−J−
T10:7−7−8−
T11:J−10−4− まで5メイド。