第36回 オーバーテイクし、自分で解決する

No.6 KQJ10873 (HANAのお奨めオークション)
Vul:E-W
Dealer:E 1D P(1)
OL: Q873 1H 4S 5H 5S
42 P(2)
A10974 KQJ5
A1032 KJ9754
J42 10
A96
632
86
AK965

64形ですから、良い10HCPからオープンしてみよう。
(1) もしEがパスだったなら、「AAKはオープンせよ」です。
オポーネントの赤いスーツの左右のビッドですから、ノンバルの有利さで、「74は4の代を」により、一気に4プリエンプティブは有効そうです。
プリエンプティブの流れに棹さしてレイズの5! 「代が上がったのは、自分のせいじゃない!」ということで。
5の代に5の代は被せないのが基本ですが、EWの赤い2スーターフィットが見えています。 一度はレイズの気持ちで、5が良い判断です。
(2) 成り行きで、ペナルティダブルするかも。

(プレイ展開例)
T1:K−2−A− EのKのリードに対して、Wのプレイが大事です。 Wからは、54フィットのが1個しか取れないのが判ります。 Sに良いスーツが見えていますから、急ぎのディフェンスが要求されている状況ですので、WはAでオーバーテイクして、WからA、とリードして、2個を期待するのです。 Kで勝たせてはいけません。 Eからははリードしにくいし、Sのが走れそうとは、判断つかない持ち方ですから。 でも、Wは、それらを全部「知っている」状況なのですから。 実際のハンドは、1で5メイドになりますが、2個取れば、マッチポイントは、良いスコアを取れることになったでしょう。
T2:A−Q−9−
T3:2−8−7−