第70回 18点以上は、ダブルから


 オポーネントがスーツでオープンしてきた時、ハンドの強さ、形によって、オーバーコール,テイクアウトダブル,パスを考えますが、原則として、18点以上のHCPを持っていたら、便宜的なテイクアウトダブルから入ります。 これは、バランスハンドの時もそうです。 1NTオーバーコールは、15−17HCPの強さですから、ダブルを掛けてからのNTのリビッドは、それ以上の18点以上のバランスハンドを表すことになります。 21HCPのバランスハンドはでは、ダブルからジャンプしてNTをリビッドすることになります。

オークション例)
ノンバル: (1D)

(1) Qxx (2) Qxx (3) Kxx
AQ AQ AQx
KJxx KJxx xxx
Axxx AQxx Axxx
1NT ダブル ダブル
(4) Kx (5) AQxxx (6) AJx
AQxx xx xx
KJxx AQx AQx
xxx Kxx KQxxx
パス 1NT
(7) AQxx (8) AQxxx (9) AJx
Ax xx xx
KJx AQx Axx
AKxx AQx KQxxx
ダブル ダブル パス

(1) 自然な1NTオーバーコールです。 15−17HCPの強さです。
(2) 18点ありますから、先ずダブルをします。 パートナーの1、1レスポンスに対して、1NTリビッドをして、18−20点のバランスを教えます。
(3) 一言ダブルします。こちらからはこれ以上頑張ることはありません。
(4) パス。 ダブルすると、1レスポンスされると困りますから。 その1に1NTリビッドすると、(2)の18点のバランスになってしまう。
(5) 1NTオーバーコールも候補ですが、1Sがいいでしょう。
(6) オーバーコールより、1NTオーバーコールをします。 ゲームを狙うなら、5でなく、3NTでしょうから。
(7) ダブルをして、1レスポンスには、ジャンプして2NTリビッドします。 それは、21点の強さのバランスハンドを表します。
(8) 単に1オーバーコールせずに、ダブルしてから、紹介します。
(9) オーバーコールはしません。 パスで静かにしましょう。