第57回 5枚メジャーがあっても1NTオープンする


 現代的なビッドの考え方は、「部分的なことには拘らず、ハンド全体を早く伝えるようにする」、です。 従って、5枚を持つバランス模様のハンドでは、15−17あたりなら1NTオープンを、20−22あたりなら2NTオープンをします。特に、5332の形では。 時には、5422、6322形でもNTオープンする判断も悪くありません。 メジャーの5−3フィットは逃すかもしれませんが、往々にして、5−3のメジャーのコントラクトより、NTがベターだった、ということもあるものです。

以下のハンドでのオープニングビッドは?

(1) Kxx (2) Kxx (3) Kxx
AJx AQxxx AQxxx
AQxxx AJx AKxx
Qx Qx
1NT 1NT
(4) KJx (5) Kx (6) Kx
AKQxx AQxxx AQxx
xx KJxx KJxxx
Kxx Kx Kx
1NT 1NT 1NT
(7) Kxx (8) AKQxx (9) KJxxx
AQJxx AQx AQ
AKx AJx KJxx
Kx xx AK
2NT 2NT 2NT

(1) マイナー5枚のバランスハンドで1NTオープンするのは常識でしょう。
(2) メジャーが5枚でも、1NTオープンが簡明です。
(3) アンバランスハンドですから、無理して1NTオープンはしません。 1のオープンから、1レスポンスには2リビッドし、次にサポートを示すプラン。 また、1NTレスポンスには2リビッドし、2プリファーに対して、2リビッドしてゲームの可能性をまだ追求する予定です。
(4) 内容の良いがあっても、弱いダブルトンがあっても1NTでよろしい。
(5) 5422の準バランスハンドですので、1NTオープンして構いません。
(6) オープンした時、1レスポンスが返ってきたらリビッドに困ります(2はリバースビッドで、17+必要)から、1NTオープンを選びます。
(7) 2NTオープンしましょう。
(8) 弱いダブルトンがあっても、気にしません。
(9) 短いスーツに点数が多いので、54ですが、2NTオープンがよろしい。 1オープンから、1NTレスポンスに対して3リビッドをすることとの比較で判断しました。 2NTオープンでディクレアラーになりたい