第11回 3の代での競り合い


 オポーネントのフィットした2の代で、安売りしてはつまりません。 出来るだけ3の代に押し上げるようにしましょう。 特に自分達ノンバルの時には。 競り合いの判断の決め手は、HCPではありません。 フィット具合なのです。

 その3の代の競り合いに対しての対応ですが;
 8枚フィットしかしてない時は3の代で更にかぶせて競り合いはしないようにします。 そのことを格言で、「エイトネバー」といいます。 逆に、自分達の9枚フィットが確実な時は、更に被せて3の代を競り合っておく方がいいのです。 それを、格言で「ナインエバー」といいます。 おおざっぱな目安ですが、大抵の場合、それで良い競り合いの判断となるでしょう。 勿論、自分達のスーツの内容、オポーネントスーツの持ち方などによって、判断を調整するのは大事です。

以下のオークションになりました。 そのハンドでの競り合いの判断は?
マッチポイント、ノンバル同士です。

LHO パートナ RHO アナタ
(パス) 1C (1D) 1S
(2D) (パス) 2S X:3枚
(パス) パス (3D) サポートダブル

パス 5(4)枚の時。 ダブルするほど強く無し。
ダブル 5(4)枚、3、良い9−10HCP。
6枚。 または、5枚で1枚の時。

(1) KQxxx (2) Kxxxx (3) KQxxxx
xxx Qxx xx
xx Kxx xx
Qxx Jx Jxx
パス ダブル
(4) KQxxx (5) KJxx (6) AQxxx
xxxx Qxx Qxx
Kxxx xx
Jxx xx Jxx
ダブル パス

(1) 8枚フィットですから、3の代でかぶせて競り合いをしません。
(2) 3枚の8枚フィットのマキシマム。 1、2ダウン期待してダブル!
(3) 9枚フィットしています。 「ナインエバー」で3をかぶせます。
(4) 8枚フィットしかしていませんが、1枚です。 きっとオポーネントが、9枚フィットしているでしょう。 そんな時も被せてよろしい。
(5) 9HCPあり、こちらは7枚フィット! それに4も! きっと美味しいペナルティダブルとなるでしょう。
(6) ちょっと悔しいのですが、こちらが強いとはいいきれませんので。